2013年7月28日日曜日

風立ちぬ

堀辰雄さんの小説「風立ちぬ」は まだ読んだことがないのですが 

映画で幾度も触れられる「魔の山」@トーマス・マンは 高校時代から繰り返し読んだ大切な本 

高原のサナトリウムで生活を送る若者たちの 美しい物語。 


映画は 関東大震災から第二次大戦に至る とても困難で貧しい時代の日本を描いているのですけれど 

大正昭和の日本の原風景が ジブリのタッチで美しく 生き生きと描かれていて 

その中で生きる登場人物たちの立ち居振る舞い 交わす言葉の凛とした美しさに 

誇らしさと愛おしさがこみ上げてきます。

私の祖父母たちも とても凛としていました・・・ 


物語には ひとつではなく 言葉に表しにくいことも含めて いろいろな思いが込められてるのでしょう 

私には 「日本人の生き方」 「日本の心」を 今ここに留めておきたかったのかな 

そんな風に感じられました。 


淡々として 抑えた表現なのに おしまいには感動で身が震えるのを止められませんでした。

顔をくしゃくしゃにしてしまったのは 何年ぶりのことでしょう

美しい 美しい映画です ぜひ。 @まゆみ

http://kazetachinu.jp/

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